金曜日の流星群
『今、私たちが住んでいる地球、それは太陽系の……』



プラネタリウムのアナウンスが遠くで聞こえる。
地球からどんどん離れて銀河系など様々な場所の説明。

私が小さい頃見たあの星空は今回も見られないんだろうか。



「プレゼントはお空にあるからね」


そうかっこいい笑顔とともに言った言葉を信じて空をみた時は私はたった一人だった。
来ると思っていたナツメは来ないし、家ではお父さんが疲れきっていて相手にしてくれない。落ち込んだ私を癒すものなどないと思っていた。



その空を見るまでは…。
< 140 / 244 >

この作品をシェア

pagetop