金曜日の流星群
「ナツメ君の自虐にフォローをいれてたらキリがない」


私はなんにも解決していないのに、スッキリした気分になる。ナツメ君がいつもより嬉しそうだからってことにしておこう。



「もう帰りますか」



「そうだね。星でも見に行く?」



「もう今日は見たじゃん」



駅に行く道を歩きながらそんな会話を挟む。



「電車か」



「どうした?」



「寝ちゃうかも」私は眠気との戦いが始まりつつあるため目が細くなっていく。



「アハ、車庫行きだ!」



「あ!そうだ、忘れてた」

そう私が声をあげた時はもう既に駅のホーム。
こんな場所ではなんだけど、もう少し景色がいいところがよかったんだけど、内心ぶつくさ言う。
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