金曜日の流星群
忘れていた自分が悪かったので自業自得に尽きるのだが。



「これ」



「なにこれ」


渡したのは手のひらサイズのラッピングされたプレゼント。
本当はプラネタリウムが終わったあとすぐに渡す予定だったのだが、自らの恥ずかしい勘違いで予定が狂ったのだ。いや、調子が狂ったのだ。



「今日誕生日って聞いて、朝言おうと思ったんだけどプレゼントもないのに言うのも気が引けて…こんな味気ない場所になっちゃった。」



「ハハッ、もしかして渡し忘れた?」



「も、もういいでしょ!ほら過ぎたことはいいのいいの!」



なんでこうも鋭いのかな…。
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