金曜日の流星群
なんにもない時に電話とか、メールとか。

休日にたまたま通りかかったから家に寄ったとか、暇だから遊ぼとか。


そういうのは恋人がする範囲のことだから、出来ないって分かってるのに、ナツメ君としたいって欲が募る。


これが仮に恋ならば、恋は自分の醜さと向き合うものだとつくづく思う。


恋人は毎日の電話でどんな話をするのだろう。


恋人の家でどんなことをしているのだろう。





ブーブーブーブー…


「えっ!!?」



マナーモード状態のスマートフォンが上機嫌に揺れる。
実際無機質だから揺れはナツメ君からだって、担任の先生からだって同じなのに。

慌てすぎて、スマートフォンを落としそうなるし、緊張してベットの上に無意識に正座になる。
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