金曜日の流星群
ナツメ君も確かにとニコニコする。
十年前の話がこんなに明るくできるとは思っていなかった。
ナツメ君が覚えているのか怪しいと初めは思っていたし、ナツメ君にとって大したことない話だと勝手に決めていたから。



「明後日って言ったのに来てくれなかったのはなんで?」



「それは……」



ナツメ君はうっと詰まる。
この様子だと私に会いたくないという訳ではなさそう。



「倒れたんだ、それで今日みたいに行けなかった」



「え、今日も」



ナツメ君は申し訳なさそうにベットのシーツを握る。



「今日も来てくれるつもりだったの?」



「そうじゃないと会えないと思って。呼び出しておいて本人いないとはまずいから途中でぬけるつもりだったんだ。」



そっか。てっきり二人で合わせるためだと思ってたから気が付かなかった。
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