金曜日の流星群
「ほらっ!紫音!行くよ」



ちぃちゃんに手首を引かれて前を歩く男子に駆け足で追いつく。



「彩葉ちゃんはお友達いいの?」



「あー、うちのグループ適当だから毎回食べるの別だったりする」



困ったような顔で笑う彩葉ちゃん。

いつも男前でかっこいいイメージだったけど笑うと意外と幼いんだなぁ



「この話題ブーメランになるけど大丈夫?」



「私も同じようなものだから」



くすくすと手を引く相手が笑ってる。きっともうすぐ後ろを見てドヤ顔でもするのだろう。
なんて思って彩葉ちゃんを見ると目が合って…



「私はいつも悠とだよ、ふふんっ」



「「わかりやす!」」



そんなこんなで屋上に着くまでさえ暇になることは無かった。
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