金曜日の流星群
「で、あのこっちをみてニヤニヤと嫌な笑を浮かべてる奴が水沢夏芽」



私の前方、教室1つ分ぐらい離れたところにいる男子学生。
口角を少し上げてこちらを見つめるかなり顔面偏差値が高い方。
髪色が薄いからか目にかかってるのに双眸がしっかり見えた。

みずさわ なつめ

ま、まさか……ね



「ナツメー、この子知ってる?」


相変わらずこの距離で話すのやめてもらいたい…。

二人ともオーラがあって目立つんだって!



「…初めまして」



水沢君はニコッと目をなくして笑いかけてくれる。



「初めまして、草野です。」



「ん。覚えた」
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