金曜日の流星群
ぽかんとしたナツメ君の顔で私が独り言にちゃちゃを入れてしまったのだと知る。


やばい…本当の本心の本音が出てしまった…



「ち、違うよ、ちょっとそう思っただけで大きな意味は無い…」



「ごめん、聞こえてなくて…なんて?」



「何でもないっ!」



そっかとへなぁと顔をほころばせた。
聞こえてなくてよかった…。
本当によかった。うん。



「何がどうあれ、もう別にいいよ?もう十分未練について協力してもらえた。」



何もしてないのに…なんで?

私のために私を引き離そうとしているんだろうか。
自分をぞんざいに扱うナツメ君に、思わず
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