金曜日の流星群
「うぎゃぁあ!」



「もっと女の子らしい高い声で叫びなよ、モテないよ?」




カーテンのされたベットの上から意地悪な双眸ののぞかせる人はこの世にこの人以外いない。

なんでそんなにからかうよが上手いのやら…



「絆創膏なら、そこの二段目の奥」



「なんでそれを?」



「保健室は僕の家同然だから」



と何故かドヤ顔をされた。



「そうじゃなくて、私が絆創膏を求めてたって」



「1、2の忍び足のリズムで“ばんそう、こうぅ”なんて言ってたからね」
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