金曜日の流星群
かぁぁぁ


恥ずかしい…


恥ずかし差を紛らわすために、ナツメ君に赤い顔を見せつけながら聞く。



「ナツメ君はなんでここにいるの?」



「球技大会、出れないからね!」



「なんでそんなに平気そうな顔で言うの」



電車に乗り遅れたみたいに平然と言うからどうやって言葉を伝えればいいか分からなくなる。

これがきっと金曜日の夜の正体不明のものだ。
私が怒りをぶつけていたものだ。



「私、言葉あんまり知らないから、ちゃんとしたナツメ君に伝えたい言葉が見つからなくてこの前八つ当たりしちゃって、本当に言いたいことが伝えられなかった。ごめんなさい」
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