報復の愛を君に。
「で、どうだ?」

「一人では到底抱えきれない程の仕事を任せています。
責任感の強い彼女のことですから、残業に次ぐ残業で疲労困憊でしょう。

それに、窓口の来客は全て花岡の窓口に回すよう、他の職員にも伝えてありますので、休む時間なく働いています」

ふっ。
ぬるい気もするが、手始めとしてはいいか。

「その調子で続けろ」

「承知致しました」

チョロいな。
このままいけば、辞めるのも時間の問題か。

花岡とかいう、あの女が苦しんでる姿を目に焼き付けて帰るとするか。

窓口にいるんだったっけか?
< 11 / 127 >

この作品をシェア

pagetop