報復の愛を君に。
「あんたらと夜過ごすくらいなら、ここで一晩待たされた方がマシだから」

なんだよ、顔赤くして。
断られること想定してなかったのか?

「なによ!
せっかく誘ってあげたのに!」

「もう、行こ!」

ようやく去った。

これ以上待ってても、変な女に絡まれて終わるのがオチなのか…?

人通りが多くて時間の感覚がなくなってくるけど、 もうすぐ0時。

6時間も待ってる。

待たせることは多々あっても、待たされることはなかった俺の人生。

6時間待ちって、ギネス級だな。

なんて…。
茶化してみたところで、余計に悲しくなるだけ。
< 117 / 127 >

この作品をシェア

pagetop