報復の愛を君に。
ちらっと横目に見ると、窓口にはちょっとした人だかりができていた。

待ち時間が長くて、イラついてるらしい。

おーおー。
いい感じにバタついてんな。

あんなんじゃ、客から文句のひとつやふたつ、言われるだろうな。

「花岡ちゃんしかいないの!?」

ほらほら。言われてんぞ。

「すいません。
私、まだ仕事が覚えきれていなくて」

よし、焦ってる。

もっと言ってやれ。
もっとあいつを追い詰めろ!
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