報復の愛を君に。
着いたのは、あの公園だった。

お互いに黙ったまま。
こいつは今、何を考えてるんだろう。

「先週、大葉荘に行って来ました。
高校で会った彼女も来ていたんですが、彼女、公務員として働けるように勉強を頑張るって言ってました。

きっと苦労することも多いだろうけど、ぜひ頑張ってほしいです」

「やっぱ花岡も、ここまでくるのに苦労したのか」

なんて質問してんだ、俺。
苦労したに決まってるだろ。

「何にも上手くいかないんですよ。
ちょっとしたことで暴力を振るわれてる場面がよみがえってくるから…。

大葉荘を出て、高校に進学してからは環境も大きく変わって。
親と仲の良い友達を見てると羨ましくて、だけど妬ましくて…。
関わったら辛くなるだけだから、どんどん孤立していった。

あの頃は不安定で。
このまま命を終わらせてしまった方が楽かなって思うこともありました」

まじかよ…。
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