報復の愛を君に。
次の計画を練っていると、倉庫の中から大きな物音がした。

「は、花岡さん!」

かなり焦った声も一緒になって聞こえてきた。

人がいたからって、そんなに驚くことか?
まさか、本当に怖くて泣いてるとか?

好奇心がうずいて、思わず隠れていた場所から抜け出して、倉庫の中を見る。

そこでは花岡がうずくまって、背中を大きく上下させていた。

なんだ…?

ゼーゼーと激しい呼吸音がする。
苦しいのか、涙も見える。

何が起こってるんだよ、これ。
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