報復の愛を君に。
言葉の通り、反省はしてるようだ。

だからって、すんなり受け入れてやんねーよ。
色々と聞きたいことも出てきたし。

キャバクラの女を帰して、向き直る。

「今さら謝る気になったとはな。
どういう風の吹き回しだ?」

「…。

謝罪を受け入れてはもらえないのでしょうか」

「受け入れてやるよ。

お前は、俺が政治家の息子だから謝りに来たんだろ?
正直にそう言えば許してやってもいい」

他に理由なんかあるはずない。
大体そうだ。

俺の背景を知って、態度を変えずにいられた奴なんかいない。

「それは…」

ほら、こいつだってやっぱりそうだ。
そうして俯いてるのが何よりの証拠だ。
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