報復の愛を君に。
「あぁ。
怪我とか、どうなんだよ?」

「この通り、ピンピンだ」

「はっ、そうか。

…あの時は悪かった」

「あぁ。大丈夫じゃよ。

今日はありがとうね」

丸い背中を更に丸めて頭を下げられた。
…なんだこの気持ち。

これじゃ俺、まるで良い人みたいじゃねーか!
らしくない!
こっわ!

花岡と一緒にいたせいだ!
あー、ムリムリ。
あんなぬるま湯に浸かったような気持ちになってたまるか。
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