報復の愛を君に。
「じゃ、もうこれで花岡さんとは終わり?」

「は?
んな訳ねーだろ」

終わらせてたまるか。
ここで終わったら、俺が負けたみたいだ。

そんなの許されるはずがない。

「だろうね。
むしろ燃えてるんじゃない?」

「燃えてる?

かもな」

山下に言われて気がついた。
たしかに、火がついたってのはある。

仕事がないなら作り出せばいい。
そうすれば機会はいくらでもある。

向こうから近づいてくるかもしれない。

ふっ。
全てが上手くいきそうじゃねーか。

そうだ。
それでこそ俺だ。
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