報復の愛を君に。
「わ、私は仕事柄、頻繁に子どもと関わります。
とても素直な子どもばかりです。
そんな子達が来るこの建物の中で、あなたのような大人を見過ごす訳にはいかないんです。

だから、謝ってください!」

ちょっとうっせーなこの女。

「こっちが大人しくしてりゃ…」

「負けるな瀬奈ちゃん」

あ?

近くにいた老人達がじっとこっちを見て何か言ってる。

そうだ!とか、兄ちゃんが謝らなきゃいかんな、とか。

目障りで耳障りな連中だ。
付き合ってらんねー。

「おい。
お前みたいな人間の人生、簡単に狂わせてやるからな」

老婆に寄り添ってこっちを見ている女に言い捨ててやった。

お前らみたいな底辺共に誰が謝るか。

あんな口きいた人間がどうなるか、思い知らせてやる。
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