報復の愛を君に。
待ちくたびれて、帰ってしまおうかとウズウズして限界を迎えようとした時、ようやく花岡が出てきた。

「おせーよ」

「すいません、長くなってしまって。
お待たせしました。
大事な話をしていて…」

「まぁ、いいけど」

おい、どこに行った、俺の怒り。
あっさり許してんじゃねーよ。
ちゃんと仕事しろ。

花岡が自然に助手席に乗り込む姿に喜んだのか?
たったそれだけで感情丸くしてんじゃねーよ。
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