報復の愛を君に。
連れてきたのは個室のある居酒屋。

お節介な山下が教えてくれた店だ。
まさか本当に来ることになるとは。

「花岡って料理とかすんの?」

「しますよ。
自分で作ったほうが節約になりますから」

へー。意外とちゃんとやるんだな。
今度俺にも持ってきて。

…じゃなくて。

「どんなの作るんだ?」

「んー…。
昨日はハンバーグを作りました。
挽き肉が安かったので」

「ハンバーグか」

俺も食ってみたい。

…は、置いといて。

「旨かった?」

「まぁまぁですね。
今度は、玉ねぎの炒め方を変えて挑戦してみようと思います」

「ふーん…」
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