報復の愛を君に。
それからは、何気ない話をしていた。

「梅原さんはいろんなお店を知ってそうですね」

「そうだな。
この前行ったタイ料理の店、旨かったな。
今度行ってみるか?」

「パクチー大好きなのでぜひ!」

アルコールのお陰か、花岡のノリが良い。

「おぅ。
いつが空いてる?」

思い立ったが吉日だ。
予定を入れてしまえばこっちのもん。

「あー…、今月は無理そうですね。
すみません」

手帳を見ながら肩を落とす。
本当にびっしり予定が入ってる。

俺の手帳なんかとは比べ物にならないくらい。
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