報復の愛を君に。
「けど、夜に1人で来たりするなよ。
危ねーから」

「はーい」

え、なんだその気持ちのこもらない返事は。

「本当に危ねーんだからな!」

今でこそ治安はそこそこ良くなったけど、それでも馬鹿がうろついてることだってある。
こいつ、絶対目つけられるだろ。

「わかってますよ、大丈夫です。
どうしても夜に散歩したくなったら、梅原さんをお誘いします」

「は!?

いや、俺そんなに暇じゃねーし…」

これくらいで動揺するな。
そして喜ぶな。

恋愛偏差値は圧倒的に俺の方が上なはずなんだけどな。

こいつに揺さぶられてばっかだ。

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