Heart
安心しろ、と言われても…
安心なんてできるわけない。でも龍太さんに従うしかないことは確かである。
遥太「そうだよ、結愛ちゃん
こんなに早く退院許可が出せるのは、龍太が結愛ちゃんの側にいることが大前提の話だからね。龍太がいないんじゃ退院なんてさせられないよ?」
なんて返したらいいか分からなくてとりあえず私は笑顔を貼り付けて微笑み返した
「……嬉しい…です
早く退院できて。龍太さんと遥太さんのおかげですね。ありがとうございます…
ん゙っ!」
龍太「……だから…
無理に笑うなつっただろ」
龍太さんの両手によって私の両頬は押し潰されていた
(こんなブサイクすぎるところ見られるのは辛すぎる…)
「…ふはへへふははいっ(離してください)」
龍太「……ふ…
何言ってんのかわかんねぇよ」
そっと頬から手が離され、代わりにその手は私の頭へと乗せられた
龍太「…お前の不安はある程度理解してるつもりだ
その上で安心しろと言っている」
私は頷くことしか出来なかったが、首を縦に動かした私の頭を龍太さんはぽんぽんとしてくれた
遥太「大丈夫だよ、結愛ちゃんっ!
もし龍太が嫌になったら俺ん家来ればいいしね!」
龍太「あ゙?」
遥太「ほらほらー
龍太くん怖いぞっ☆」
龍太「ちっ…
とにかく、1時間後にまた来るから」
「はいっ」