Heart



その後、予告通り1時間後から診察やいくつかの検査が始まった


それら全て龍太さんが行ってくれた



始終、恥ずかしさと安心感の謎の共演が私の心を支配し続けた






全ての検査を終えて病室に戻りベッドに腰掛けると、ふうと息が出た



龍太さんはというと
私を病室の前まで送ってくれた後、検査結果を見てくると言って遥太さんのところへ行ってしまったので

今は私1人


正直、今日は疲れた…


今日と言ってもまだお昼前なのだが。


いくつかの検査をするために歩き回っただけで疲労感を感じてしまうなんて、きっと体力が落ちている証拠だろう…。


少しずつ体力を戻して行かなければと考えながらトイレへと腰をあげた時…


「…っっっ?!!!!!」


心臓が握りつぶされたような感覚に陥り、一瞬だけ呼吸をすることが出来なかった


「……????」


痛くもなんともない。今は至って普通、ちょっとだけ胸がドキドキする程度…。


(痛くないし、気にすることないか…)


大して気にすることでもないと思い、私は今の違和感をなかったことにした。



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