Heart
龍太「んで、仁の右隣の近藤和也。
こいつはいいか」
“さんざん結愛の隣にいたもんな”と説明を省いた龍太さんに不満そうな和也さんの声が小さく聞こえてくる
この雰囲気は高校の教室にいる男子と大した差はない
(男子は30過ぎても大抵の頭の中はガキって聞いたことあるけど、検証のし甲斐のありそうな人達だ...)
龍太「それで仁の左に座ってんのが真田隼人」
“ども”と無愛想に軽く頭が下げられ、私もつられて頭を下げた
(この方も覚えてる
病室のドアをノックした人。第一印象は“怖い人”
いや、今でも怖い
この人は唯一“その筋の人”感が漂ってくる
それでもやっぱり容姿端麗な姿は龍太さん達と変らず劣らず
族といい組といい、イケメンかどうかが加入の条件だったりするのだろうか)
仁「ほら隼人〜
そんなに怖い顔するから結愛ちゃんビビっちゃってるじゃん〜」
和也「その眉間の皺どうにかしなよ
老けるよ?
ヤロー相手にしてるんじゃないんだからもうちょっと穏やかな顔してよね」
龍太「こいつは女が苦手なんだ
気にしなくていい」
(...気にしなくていいと言われても.....
申し訳なさから逆に気になる...
極力不快な思いをさせないようにしよう)