Heart


色んなことを置いておいて、私の口から出た龍太さんへの質問...


「まさか...龍太さんって.......」


龍太「卒業生だが?」


ひぃぃぃぃぃぃぃぃっっっ


私の身体は驚きのあまり仰け反る


和也「どうしたの結愛ちゃん

そんなに驚いて...」


“おまたせ〜”とエプロンを付けた和也さんがお盆を持って現れた


ふんわりと漂う卵の匂いが鼻腔をくすぐる



「ああああのっっっっ!

りゅっ龍太さんがっっ

あの星ノ宮高校の卒業生って聞いてっっっ」


ん?と和也さんは綺麗な顔を少し傾けて、目をぱちくりさせている


(あぁ、そりゃ和也さんは龍太さんと付き合いが長いだろうからそんなことには驚かないか.....)


1人パニくる自分を制御するため一度深呼吸をしようとする


龍太「ちなみに和也も星ノ宮だぞ」


ひぃぃぃぃぃぃぃぃっ...


「ゲホゲホっっ」

深呼吸仕掛けた時に驚いたせいで唾が変なところに入りむせる


龍太さんの大きな手が私の背中をさすってくれる


(驚かなかったのは自分も卒業生だから?)


和也「俺も、っていうかみんな?

黒龍のみんなも大抵は星ノ宮出身だよ」


もはや開いた口が塞がらない


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