Heart

「嘘つくなって

ちょっと赤くなってる.....

痛かっただろ?」


龍太さんは私の腕の赤くなった箇所を優しく撫でてくれる


「こんなのなんともないです.....」


「俺何やってんだ...」


「あの、龍太さん.....

ごめんなさい.....」


「なぜお前が謝る.....」



「.....だって龍太さん...、怒ってるように見えたから.....」



「.....怒ってたわけじゃない

たぶん、イラついてた...

怖い思いをさせてすまなかった」


「...怖くなんかないです、龍太さんのこと.....



龍太さんは私の恩人ですから...
感謝してもしきれません



あの、ここに置いてもらっている間、家事などをやらせてもらえないでしょうか?」



「飯作ったり洗濯したりってことか?」



「はい、慣れてるわけじゃないですけど私にできることはやらせて欲しいんです」


小さなため息をつきながら立ち上がった龍太さんを見上げ、真意を問う



(やっぱり.......出過ぎたマネだったかな...)



「.........性別役割分業は好かないんだ...」



「.............えっと.......」


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