Heart
“足りないものは明日買いに行く”
その話をすれば結愛は金銭のことを気にしてようだった
金のことは気にしなくていい。医者としての給料も高校生の時に解いたミレニアムの賞金にも様々な研究で得た賞金も大して手をつけていない
正直使い道がなくて困ってる
結愛の学費だった俺が出してやりたいぐらいだ
それに
「俺たちの都合で俺たちが無理やり結愛をここにおいている
生活の面倒をみるのは、拾った俺の責任」
事実を言えば、結愛はなぜか
少し悲しげな表情をした
まだ情緒も安定いてねぇだろうからいちいち首を突っ込むのは野暮だと思い気にしないフリをした。結愛の心中は計り知れない
ダンボールを結愛の部屋に運び入れ、話の流れから結愛は勉強したいと言い出した
無理はしなくていいと言ったのだが星ノ宮のクラス編成のことを気にしているのだろう
ダンボールから勉強道具を引きずり出した結愛をリビングの隣の書斎に連れて行った
リビングを通った時に和也がいなかったから、きっと自分の家に帰ったのだろう
さっき書斎を軽く片付けておいて良かった
「結愛
狭いけど、ここで勉強するといい」
「はい、ありがとうございます!
お借りします
.........すごい本の数ですね...」