Heart
「.........ごめんなさい
起こしちゃいましたか?」
「いや、寝てたわけじゃない」
結愛に目を向ければ、貸したパーカーで結愛の膝まですっぽりと隠れて丁度よくワンピースのようになっている
いや、ちょうど良くない。
全然ちょうど良くなんかない。
控えめに言って可愛すぎるんだ
そして官能的でもある
服をチョイスした俺が言うのもアレだが、似合いすぎると言うかナイスチョイスというか
火照った白くて柔らかい頬も艶のある濡れた髪も、ほのかに漂うシャンプーの匂いも、パーカーから伸びる白くて細い腕も
全てが俺にとっては甘い毒でしかなかった
さっきの比じゃないくらいに胸がうるさい
極力結愛を視界から外すしかない
「早かったな
ドライヤーの場所は分かったか?
風邪引くから早く髪乾かせよ。俺も風呂入ってくる」
「は.....はい...」
俺は早口で結愛に告げて、早くリビングから立ち去ってバスルームに向かった
だが、脱衣場といいバスルームといい結愛の匂いが残っていて終始俺は落ち着くことができない
「参った.....
3ヶ月俺の理性はもつのか.....」