Heart




一瞬、何が起こったか分からなかった…




私は赤いソファにいたはずが、今は黒い床に横たわっている




腹部に激しい痛みを感じる





(あぁ……私はこの男に蹴られたんだ…)






あまりの痛さに身体を硬直させる




「あのさぁ~


おもしろい反応してくんなきゃつまんないんだよね~




ちょっとぐらい泣いてくれたっていいじゃん」






(……これは夢…これは夢……




……………夢………………)





「まだ目ぇ覚めてないのかな~?




じゃあ起こしてあげなくっちゃね~」




「……っ!!



やだっっっっっっ!!」




「ははっ…

やっと喋ったと思ったら







夢かなんかだとでも思ってたわけ?」





「………」






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