Heart



「ごっ...、ごめんなさいっ!」



「なぜ謝る」



「えっと...

昨日の夜ご迷惑をおかけしてしまったみたいですし、それに朝ごはんとかやろうと思ってたんですけど...」



(.......今何時か分かんないけど...)



「そんなことは気にしなくていいから

それより体調はどうだ?」



「あ、それは全然大丈夫です...」



「なら良かった

うなされてたから心配した。


ゆっくりでいいから起きて来れそうか?リビングで待ってるから」


(.........うなされてた...


何か夢を見ていた気もするがどんな内容だったか思い出せない


だからなんで、うなされてたのか.....)




「結愛.....?」


ぼーっとしていた私の顔を龍太さんが覗き込む


「あ...、はい。

大丈夫です...。すぐ行きます」


心配そうな顔を向けられ、頭を撫でると龍太さんは部屋を出ていった


(龍太さんにあんな顔をさせて.......

何してんだか...)


ため息を一度ついて、思い出せない夢の不快感を拭おうとする


が、簡単にはいかないので


結局は頬を叩いて自分を奮い立たせた



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