Heart



「...あ

結愛...?」



「え...?」



現実に戻った時には時既に遅かった


トレーナーの袖の匂いを嗅いでいる私を龍太さんが見ている



(おっふ.........


詰んだ。これで2回目な気がする


詰みすぎて詰みすぎて禿げてしまいそうだ


龍太さんが私の頭を心配するように見つめている)



龍太「大丈夫か?結愛


いきなり動き止まるし、声掛けても気づかないし...


今日やけにぼーっとしてんな、やっぱ体調悪いか?」


(あ、そっちの心配か

袖の匂い嗅いでるの追求されなくて良かった...)


「あ、いえ

本当に元気です」


龍太「そうか?


服、悪いな。それぐらいしか貸せなくて


おっきくて気になるだろ?」



(...追求されたわ.........


どう弁解しようか悩むが、幸運なことにどうやら龍太さんは私が匂いを嗅いでたとは思っていないらしい

大きいサイズを気にしてると勘違いしてくれている)


「全然気になってなんかないです

ありがたいなぁって」


と、誤魔化していると龍太さんは私の座っている横にくる


そして私の腕をとって昨日同様に腕まくりをしてくれる



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