Heart


たぶんさっきからトキメキが止まらないのは“ギャップ萌え”というやつだ


生意気にも龍太さんの背中をぎこちなく撫でていると



「ん、充電完了」



と上から声が降りてきた



“充電とは...”と疑問を持ちながら、少し離れた龍太さんを見つめた



「助かったよ、結愛」


そう言って口角をあげた龍太さんは妖艶すぎる



1人で心臓をバクバクとさせていれば龍太さんは何故かしゃがみこんだ



へ?と思えば、龍太さんは私の靴を脱がせている



(は、恥ずかすぎる.......!!!!)



「じ、自分でできます!」


「いいから。

足、靴擦れしてない?」


龍太さんにそっとかかとを持ち上げられるとピリっとした痛みが足を走った



「っっっ!」



「ほら、やっぱり靴擦れしてる


痛かっただろ」



そう言って私を玄関に上げさせると、龍太さんは私を横抱きに抱き上げた



「り、龍太さん!

自分で歩けますから!!!!!!!!」



「大人しくして、結愛」



そんな色気のある声で言われてしまうと、何も言えなくなる




「うぅぅぅぅぅぅ.........」



< 220 / 363 >

この作品をシェア

pagetop