Heart



龍太「頑張るのと、無理をしすぎるのは違うぞ

今日は帰ったらすぐ休めよ」



主治医様には“はい”と正直に答えておくしかない







車に乗り込めば龍太さんからICカードが渡された



「.....これは...?」



龍太「マンションの鍵

エレベーターの中と玄関開けるのに使うから、無くすなよ」



「は、はい!!

大切に保管します!」



(絶対に落とさない場所.........)


バックの中をまさぐり、ちょうどいいスペースを探すが、そんな都合よく見つからない




和也「結愛ちゃん結愛ちゃん♪」



いつもに増してテンション高めの和也さんが助手席からこちらに手を伸ばして


私をちょんちょん


としてきた


「はい

なんでしょうか?」


和也さんの行動が少し可愛らしくて私の口角も自然に上がる



(和也さんはたまに年上に見えない.......

口が滑っても本人には言えないけど)



和也「はい、

これ俺たちからのささやかな入学祝い!」




和也さんからまたしても綺麗にラッピングされた手乗りサイズの長方形の箱を手渡された



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