Heart




和也「学校で使うことを考えて、あんまりブランド物はどうかなと思ってさ


どう?気に入った?」



(.......これも十分ブランド物ですけど...)



「私、こーゆうの凄く好きです


.....ありがたく頂いてしまってよろしいでしょうか?」



和也「もちろんだよ!


気に入ってもらえてよかった!」



「本当にありがとうございます.....


大切に使わせて頂きますね」



“うん”と和也さんの笑顔につられる



箱の中から綺麗な長財布を手に取る



和也「カードキーもさ、その中に入れておきなよ」



「あ、そうですね!

そうします」



そう言って長財布をパカりと開けると



「え...?


なんで.......?」



和也「どうかした?」



「あ、あの

財布の中にお札が入っているんですけど...


誰か間違えて入れちゃったとか、実はこれどなたかのお財布だったりしませんか?」



龍太「そんなわけあるか」



(.........龍太さんが久しぶりに喋った)


龍太「財布なんだから、中身がなかったら持つ意味ねぇだろ」



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