Heart




知らない風景が車窓を流れる。



それは緊張と期待が胸を高まらせ


少し酸っぱいような気持ちでいっぱいにさせる








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車は15分ほど走って止まった



「わぁ...........」



運転手の方にお礼を言ってから車を降りると私は立派な洋風の正門の前に立っていた



(...........テレビで何度か見たことがあるけど実際に来るのは初めて...)



正門から昇降口にかけてまっすぐ木に囲まれた道が伸び


そのサイドにオシャレな建物が立ち並んでいる



(.......本当に高校なんだよね.....?)




私はワクワクとした素直な感情を受け入れた




龍太さんと和也さんと共に車を降り、木に囲まれた道を通って昇降口に入ると



数人の男子生徒達がこちらに向かってきた。




?「お待ちしておりました、総長」



龍太「あぁ」



どうやら龍太さん達と知り合いのようだ。



(何となく信頼関係のようなものが見える


きっと仲間とか、そんなところなのかな...)




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