Heart
目を開け、瞳孔反応を確かめる
(.......散乱してる...)
「和也っ」
和也「分かってる
今呼んだ。5分で着く」
「奏
倒れる前の症状は何か出ていたか?」
奏「.....か、顔が固まって...
い、息が苦しそうでした.........
そのあと.........激しく咳こんで.......................」
「.....喘息の発作か.........」
俺は常備していた緊急用の経口ステロイドを結愛の口に入れた
そのまま俺は結愛を横抱きに抱き上げ、救急車がくる校舎入口に移動した
和也「遥太さんのところには連絡入れた
受け入れ可能だそうだ
俺はこっちどうにかしてから合流するから
聞かなきゃならんこともありそうだからな.......」
そう言って和也は後ろにとぼとぼと着いてきた奏を一瞥した
奏は放心状態で、きっと意識がどっかにいっている
「あぁ、頼んだぞ」
サイレンを途中で消した救急車が昇降口近くまで入ってきたので、俺はそのまま乗り込んだ