Heart
あの後、病院に駆けつけた和也から
奏から聴き出した詳細が伝えられた。
(.........まさか、奏があんな行動をとるとは想定外だった...)
結愛にまた怖い思いをさせてしまった、その事に悔恨の思いが胸を支配する
(.....まだ、あの時の心の傷が癒えていないのに...........。
結愛をもとの生活に戻すのはいささか早急であっただろうか...)
遥太「容態安定してきたようだな」
「??
.....遥太っっっ」
いきなり後ろから聞こえた声に驚いて振り返る
(.......普段は人の気配にすぐ気づくのに.........)
「...........ノックくらいしろよ...............」
遥太「したよ
それに何度か声もかけたんだが?」
「.............」
(.....声を掛けられたことにも気づかなかった...........)
遥太「どうした
ぼーっとして」
「別に...........
何でもねぇよ.......」