Heart
和也side
俺(近藤和也)は今、裏町の
とある店の前に立っている。
俺は主人である黒崎龍太に幼いころから使えている
今は龍太の手足となって動いている
そんな俺がここにいる原因は
あるひとつの情報が
今隣にいる隼人から入ったからだ
この隼人の情報は驚くほど正確であり、誰もが一目を置いている
隼人の情報だからこそ信じられるが、
まさか
この店が薬をねぇ…
藤山とか言ったっけ…
ここのオーナーの名前
最初会った印象だと
そんな馬鹿なことしそうにはみえない
ただのおっちゃんに見えたんだけどねぇ…
人間は見た目じゃ分からないもんだね
俺と隼人の前方には
絶対的な存在、そして俺たちのリーダー
黒崎龍太
そして、その斜め後ろには柴田仁
俺たち4人は
黒零の主要幹部
この4人が揃って行動することはまずない
そもそも
黒崎組の仕事として龍太が出てくることが
珍しかったりする…
だから今、場の空気の緊張はすさまじい