Heart
次第に意識がはっきりとしてくると
自分の身体が異常な程の重圧感で、微動だにできないことが分かった
声を出そうにも出せない
(.........この前みたいに管が入ってるわけじゃないのに.....................)
しかも心無しか、口から出る息が熱を帯びている気がする
あまりの動かなさに、自分の身体ではないのか疑問に思ってしまう程.....。
体勢が辛そうな龍太さんを起こしたいのに、その手段がないことを悟った
申し訳ないけど、諦めるしかない。
(.........そういえば、桐ヶ谷さんにも迷惑掛けてしまったんだろうな
桐ヶ谷さんの疑いは至極真っ当なものであった...........
私が倒れちゃったことで、立場悪くさせてしまったないだろうか.......。
本当に申し訳ないことをしてしまった
今度会った時に謝らないと.....。
そして弁解しないと.......)
「.............ん.......結愛.............?」
眩しいのか顔をしかめて龍太さんは顔をあげた