Heart
「.......薬を取りに行ってきたいのだが、少し1人にしても大丈夫か?」
“大丈夫です”と目線を送る
「しんどいだろう.......
寝れるようであれば、寝ててくれていいからな」
“さすがに寝ることはない”と思いながらコクりと頷いた。
龍太さんが出ていった後の部屋は静まりかえり、機械の音だけが規則正しく響いている
それを聞いていると、先程とは逆に機械の音が眠気を誘ってくる
目を閉じていただけのはずが、いつの間にか意識を手放していた
再び目を覚ました時、明るかった部屋はすっかり暗くなっていた
(.............だいぶ寝ちゃってたんだ...........)
薬が効いたのか、身体は随分と楽になっていた
(.....さっきは少しでも身体を動かすことが億劫だったのに、今はその重荷が外れたかのように動く
龍太さんのおかげだ
感謝してもしきれなや.......。
...........龍太さんは.............?.......どこ.......?)
起きてすぐに龍太さんを探すのは、もはや癖になりつつあった