Heart

龍太side





「...........今夜か...................」




和也「...........いかが.....なさいますか


.....................若.........................」




「.......どうするも何も、俺が行かないで済む件ではないだろう.....


...........結愛のためなんだ...............



行く以外の選択肢なんてない.......」





和也「.......承知致しました」







和也が俺を“若”呼びし、敬語で話しているのにはわけがあった














───20分前──────────






「.......やはり寝たか」




俺は薬と冷えピタを持って結愛の病室に戻っていた




病室を出る前に“寝れるなら寝てろ”と言ったのだが、まぁ案の定寝ていたというわけだ





その可愛らしさに、俺の頬は意図せずに緩んだ



持っていた薬を点滴のチューブに注射器で挿入し、結愛の少し汗ばんだ髪の毛を払ってから冷えピタを貼ってやる




< 252 / 363 >

この作品をシェア

pagetop