Heart
龍太side
「...........今夜か...................」
和也「...........いかが.....なさいますか
.....................若.........................」
「.......どうするも何も、俺が行かないで済む件ではないだろう.....
...........結愛のためなんだ...............
行く以外の選択肢なんてない.......」
和也「.......承知致しました」
和也が俺を“若”呼びし、敬語で話しているのにはわけがあった
───20分前──────────
「.......やはり寝たか」
俺は薬と冷えピタを持って結愛の病室に戻っていた
病室を出る前に“寝れるなら寝てろ”と言ったのだが、まぁ案の定寝ていたというわけだ
その可愛らしさに、俺の頬は意図せずに緩んだ
持っていた薬を点滴のチューブに注射器で挿入し、結愛の少し汗ばんだ髪の毛を払ってから冷えピタを貼ってやる