Heart



プルルルルル...........



和也の携帯がなった



「出ろ」



和也「...失礼




『俺だ、あぁなんだ。要件を言え



何!!!!????瀬尾組から?!


少し待て、今若にお伝えする』



若、黒崎組の本部から伝達が。


たった今、瀬尾組から通達が入ったとのことです。内容はやはり例の件でした。今夜、横浜湾内に停泊している船に発着するヘリから瀬尾組本部までのブツの輸送を、との指示です」









───そして今に至る────────





「...........今夜か...................」




ボソリと呟いた俺に和也は“どうするか”と聞いてきた



おそらくは俺が結愛の側にいるかどうかということを聞きたいのだろうが.....


「.......どうするも何も、俺が行かないで済む件ではないだろう.....


...........結愛のためなんだ...............



行く以外の選択肢なんてない.......」



そうだ、今回ばかりは俺も行く他あるまい




和也「.......承知致しました」






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