Heart



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時刻は深夜1時.....



俺達は今、横浜港に来ていた。




少し冷たい風が仄かな潮の香りをのせて頬を撫でた





俺たちは影に身を潜めるようにして行動し、瀬尾組から指示された古びた倉庫に来ていた。




少し大きめの船が寄港しているのが確認できる




「.....あの船か...........」



隼人「おそらくは...。


あの船に我らを乗せた後に海に出て、ポイントにてヘリを待機。その後にヘリに積まれているものを瀬尾組に届ける、そんなところですね.....」





?「仰る通りです。流石ですね、真田隼人殿.....」




突然、影からヌルりとすがたを現した奴の名は



「......榊康介.................」



榊「おや、黒崎組の若頭様に私の名などを覚えて頂けるなんて、光栄ですね」



暗闇でも分かる不気味な笑みを浮かべている



(.........相変わらず食えないやつだ.........


気配を完全に消してやがった.........)




榊「お時間もピッタリでございますね。
黒崎組の皆様、本日は御足労頂きありがとうございます」



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