Heart
意思はここに、

結愛side




カシャッッッッ



皮肉にも無造作に開けられたカーテン





そこに立っていたのは若い男性2人。




私は声を出すことすら出来なかった




男1「.........あれ

もしかして結構重症?なんか機械と色々繋がってっけど」



男2「そんなことはどうでもいい

外したところで死にゃぁせんだろう」



そう言って片方の男性が静かに近づく



「.......っっっっ..............!!」




男2「おっと


声は出さないでくれよ?
別にアンタをどうにかしようってわけじゃねぇんだ。ちょっと移動するだけだ、そう怖がるな」




(.......強い女になりたいとは思ったばっかりだけど、さすがにこの状況を怖くないとは嘘でも言えない


でも、怖がったらこの人たちの思うつぼなのかもしれない)




必死に強がって平気な表情を心がけるけど身体は正直なもので、意図せずガタガタと震える




それを見た男は鼻で笑って言った





男2「.......そんなに怖いなら眠ってもらうことにするよ

こちとら、ここに長居する訳にも行かないんでね」




男に酸素マスクを外されるが、震える腕は使い物にならず抵抗すらできない



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