Heart



「.........目的はなんですか?」



顎が掴まれているのが不快で、思いっきり頭を振って離させる


(.........身体が目的.....とかそんなことではないだろう)



男2「けっっっ


強がっちゃって、可愛げねぇなぁ」



男はタバコを取り出し咥え、自然な動作で火をつける



吸った煙が部屋に充満して、嫌でもその煙を吸い込んでしまう




(.........確か、遥太さんが“タバコ吸ってる人の近くには寄るな”って仰ってた気がする.......)



けど、正直そんなこと今はどうでもよく思えた



アドレナリン効果なのか、なぜか私はこの状況を目にしても割と冷静で



尚且つ気を張っていられた。




男2「別にお前をどうにかしようって話じゃない


何、ただの黒崎組の若様の調査だ」




「.........調査.............?」




男2「あぁ、今黒崎組は瀬尾組からの任務を受けて横浜にいる

あの天下の黒崎組が瀬尾組なんつー組の言うこと聞いてんのは、お前の所有権を手にするための代償なんだと」




「.............え...........」




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