Heart




(.........多少無理をしてでもここから自力で逃げないと.......



このままここにいれば、私を助けに誰かしら来るような状況になってしまった時に



結果的に黒崎組の弱点が私と勘違いされる可能性がある.........



これ以上、龍太さんに迷惑をかけるわけにはいかない。


それに、変に期待もしたくない.......)




「あなた方が思っている以上に私と黒崎さんとの関係は希薄です


だから黒崎さんがこちらにいらっしゃることはありません」




自分で言っておいて、少し悲しくなる




(.......彼らの目的は龍太さんをここに来させて、弱みを握ること


そんなことさせない.....)




男2「それはお前が決めることじゃない。


お前の意見なんてこれっぽっちも聞いてない




君は黙ってそこに座ってさえいればいいんだ、くれぐれも逃げようなんて考えてくれるなよ」




「.........この状態で逃げられると思いますか?」




男2「ふっ、それもそうだな」




ガチャッ


ギィィィィィ



閉まっていたドアが再び開けられた





*次回更新*
6月18日(木)お昼の12時~


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