Heart




若がひとつの扉の前で歩みを止めた


「隼人」


「は、この扉に間違いありません」



若の問いに隼人が答える





バンっっっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!





扉がすさまじい音をたてて奥へと吹っ飛んでいく




「キャーっ」
「おい、なんかやばくないか」
「なんなんだ、アイツら…」




私達の後ろのバーの客達は恐怖に悲鳴をあげている




バーから逃げ出すものもいるが、残念ながらバーにいる人間は所持品のチェックなどを受けなければこの場から立ち去れない





一方扉の奥からは馬鹿そうな若い男達がぞろぞろと出てくる



「ちょっとお兄さん達だれ?


ってか、扉壊さないでくれる?」




出てきた若い男達の一人が挑発してくる




本当に馬鹿ですね


我々の顔を知らないとは






この男達の目…


やはり、隼人の情報に間違っていなかった




男達の目を見れる分かる…



彼らも薬をやっていますね




瞳孔が開いている……




男の挑発に無視し続ける若



「ちょっとちょっと

扉壊しといて何無視してんの?


ふんっ…土下座させてやるっっ」




男は若に殴りかかるが、さらりとかわされる



「一体どこを狙ってんだ」





「くそっっっっっ!!



調子のってんじゃねぇぞクソがきがぁっっ!!!!!!!!」




ゴンっっっっ



再び殴りかかった男は若にみぞうちを蹴られ、鈍い音をたてて倒れた




これを見て他の若い男達はどよめく





「藤山はどこだ…

藤山のところへ連れていけ…」






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