Heart



須藤「.......ちょっと結愛ちゃん〜


何ボーッとしてんの?」



手枷がはめられている手首は頭上にあった金属パイプに固定され、とうとう私は一切の身動ぎを封じられた



男は服の上から私の胸を乱暴に揉みしだく



「ひぃっっ!!

ぃやあっっ

はぁはぁはぁぜぇはぁはぁケホッケホケホケホッ

やめっっゲホゲホッッゲホゲホゲホゲホッッッッ」



フラッシュバックにより喘息なのか過呼吸なのか、何が何だか分からないが、とにかく呼吸が苦しい



それにさっきから心臓が締め付けられるような痛みが何度も襲ってくる



私の身体はとっくに限界が迎えていた。




須藤「口では嫌がってても興奮してんのはわかってんだよ

はぁはぁ喘ぎやがってよ〜」




このまま意識を飛ばしてしまいたい、何度そう思ったことか。




でも“どうしても自力でここから抜け出したい”その気力だけで意識を保ち続けた。






置かれている状況に耐えながら、打開する策を思案していた時



突然男性たちの騒ぎ声がどこからか聞こえてきた



運動会のような、いやそんな穏やかなものではなくて



まるで、乱闘騒ぎのような.......................。



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